書は言を尽くさず、

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辻村深月 『冷たい校舎の時は止まる』

第31回メフィスト賞受賞作。
冬の校舎に閉じ込められた8人。非現実的な世界観で「だれが?」「なぜ?」といった視点での謎が繰り広げられる。
思い出すのは懐かしい新本格。若干陰鬱ではあるものの、多少の瑞々しさと丁寧な描写でかなり読める作風。
それでも中盤退屈に思わせる向きがあるが、伏線の回収段階に至り報われるパターン。そういった遣り口には弱い。
ちょうど自分の中でのメフィスト賞離れが進みつつあった頃に出版された作品のため、当時は手に取らなかったものの、多少勿体無かったかもしれない。