書は言を尽くさず、

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伊坂幸太郎 『死神の精度』

6編収録、連作短編集。
人の死に「可」「見送り」の判断を下す死神。本書はその死神視点で描かれた短編集。
伊坂幸太郎の気取ったような浮き世離れした感覚が、人外の者である死神の言動とマッチしており、独特の雰囲気を作り出している。1編ごとに見せ方・プロット・どんでん返しに変化を加え、飽きさせない努力も見える。小粒ではあるが良作だと思う。