書は言を尽くさず、

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森山東 『デス・ネイル』

4編収録のホラー短編集。
真剣にやっているのか、悪ふざけなのか解らないが、どの短編も喜劇的な、もっと言えばバカホラー風な雰囲気が見られるのが特徴。デビュー作『お見世出し』では感じなかった印象である。
特に「感光タクシー」は、恐怖させたいのか感動させたいのか爆笑させたいのか解らない、なんともアンビバレンツで、しかし愛すべきバカらしさも持ち合わせた一作。