書は言を尽くさず、

本読んだりしています

北山猛邦 『少年検閲官』

書物が失われた世界で起こる連続殺人。ファンタジー風の設定は著者の得意分野である。
作品世界での非常識・不条理を、現実世界での常識・条理で解決する様が興味深い。この手法、読者に対してはフェアなのだろう。そして、「現実世界での条理」による物理トリックも健在。
続編に期待したい。