書は言を尽くさず、

本読んだりしています

森博嗣 『カクレカラクリ』

空に浮かんでいる星と同じで、見ている者には綺麗だけれど、近くで見れば、必ず重さのある物体なのだ。人がそれぞれに抱えているものの重さなんて、本人以外には理解できない。いくら言葉にして伝えても、軽くなることはない。

コカコーラ生誕120周年記念コラボ小説。らしい。
ドラマの悪いイメージ*1があり嫌な予感がしていたのだが、幕間にコーラを飲むという異様な不自然さは共通しつつも、筋やトリック等の部分で、工作者としての森博嗣節が前面に出ており、なかなかに楽しめる事が出来た。
やはり森博嗣は地の文が肝。映像でそれを表現するのは非常に困難ということだろう。