書は言を尽くさず、

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『インストール』

インストール スタンダード・エディション [DVD]
原作:綿矢りさ
もともと停滞しようと思えばいくらでも停滞させられるテーマを若さに任せたスピード感で書ききっていたのが原作の小説なのだが、映画版では一つ一つの場面が非常にローテンポな調子で作られている。ウダウダしたテーマにウダウダしたテンポで、かったるさにやや嫌気がさす。
僅か130頁(文庫版)の原作を90分の尺にするのはやはり無理があったのではないか。微妙に設定や筋を変更するなどテンポ以外の部分でも工夫しているが、功を奏しているかどうかは判断が難しい。
でも、上戸彩ファンにはたまらない作品かもしれないなぁ。あと菊川怜友近のようだった。