書は言を尽くさず、

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小林泰三 『肉食屋敷』

肉食屋敷

自然はエネルギー最小の状態を好む。実に当然の事だ。

短編集。4編それぞれ特有の味を持っていて、決してバラエティ豊かとは言えないが、濃厚な小林泰三ワールドを手っ取り早く味わうことができる。どの短編もちょっとした世界の反転があるのが素晴らしい。特に「獣の記憶」の着想はなかなか面白いなぁと思う。