書は言を尽くさず、

本読んだりしています

舞城王太郎 『好き好き大好き超愛してる。』

好き好き大好き超愛してる。

つまり美というものは倫理とは別のところにあるということ、ただし批評は倫理とともにあること

2篇+イラストギャラリーを収録。表題作はメインストーリーの“柿緒”と、途中に挿し込まれるいくつかのエピソードから成る。現実的でありきたりな本筋に対して、挿話の方は特殊な世界設定でアクセントのような働きをしている。酷く内省的な点、出し惜しみしない点は大好き。
ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は『ファウスト Vol.1』で読んでいたのでさらっと見返す。それだけでもお腹いっぱいな気分。