書は言を尽くさず、

本読んだりしています

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『幸福のスイッチ』

上野樹里のために見る。

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

高校生グループと「駐在さん」の間で繰り広げられるイタズラ合戦を描く。 とにかく子ども染みた悪巧みの連続でただただ笑わされる。 ストーリーとしても漫然とした繰り返しではなく、甘酸っぱい恋愛や友情やその他葛藤やらひっくるめての、中盤からの展開に…

『デトロイト・メタル・シティ』

原作はヤングアニマルで連載中。 原作の馬鹿らしさをまじめに再現しようと取り組んでいるが、欲張って映画としての2時間の起伏を組み込んだ筋になっているため、中途半端な印象も拭えない。感動の要素は、いらなかったのではないだろうか。 とはいえ、オンオ…

『ストロベリーショートケイクス』

主人公は4人の女性。肩書きも年齢も恋愛感も異なる各々の生き様が、クロスしたりしなかったりする物語。 池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子らの熱演が一番の見所。

『L change the WorLd』*2

劇場版『DEATH NOTE』からのスピンオフ。 細菌兵器に関する組織との闘いが物語の主軸となるのだが、論理面での閃きや心理面での駆け引きには乏しい。「L」であることの必然や、「DEATH NOTE」らしさといったものが決定的に欠けており、ただのやんちゃなホラ…

『魍魎の匣』

京極夏彦の京極堂シリーズ第二作の映画化。

『武士の一分』

キムタクはやはりキムタクらしい演技をしており、特別新境地を見せた訳でもない。むしろ配役と脚本の妙のように思える。 演出面では間の作り方が巧く不満は余りないが、緒形拳の渋さをもう少しだけ多めに見たかった。

『手紙』

東野圭吾原作の、強盗殺人犯を兄に持つ男の人生を綴った一作を映画化。 主人公が目指すものがバンドでなくお笑いコンビである等、ディテールは一部異なるようだが、基本的な話の道筋は原作通りのようで、仕上がりも原作の安定性・質の高さを反映している。た…

『7月24日通りのクリスマス』

吉田修一の原作はあくまで原作として、暗黒面に蓋をかぶせる・父親の店や海原さんの年齢等の設定の一部変更など巧くアレンジして、ポピュラー方面に膨らませた感じである。YOUや劇団ひとりの存在感はなんだかんだででかい。面白いは面白いが、吉田修一でなく…

『アイデン&ティティ』

テーマはバンドブームとその中でもがくロック。どちらも私の中では歴史に似た位置付けで、肌に感じたことはないが情報として知っており、なんとなくこういうものでないかな、というおぼろげな印象のみがあるもの。 本作もやはり、見ながら情報として受け止め…

『オーシャンズ13』

ブラッド・ピットはやはりカッコええ、とブラピ出演作品に対していつも言っている気がする。 趣旨として、オーシャンズシリーズは問題→施策→実施→問題……の繰り返しのため見ていて小気味よい。大どんでん返しを期待するものではない。

『ピアノの森』

ピアノがテーマで、「強烈な個性」タイプの主人公。筋としては王道で、2時間弱の尺でうまくまとめて、さらに続きを期待させるようなつくり。原作は未読だけど、恐らく映画では舌足らずになってしまっている部分がうまく描かれているのだろう。近いうちに読も…

『ダメジン』

寂れた町で暮らす無職の男三人組がいろいろあってインドへの永住を企画することになる話。 『時効警察』や『亀は意外と速く泳ぐ』などで見られる、脱力系で意味不明な三木聡テイストの雰囲気を取り出して濃縮したような一作。シュールさが度を過ぎており、終…

『虹の女神 Rainbow Song』

原作:桜井亜美。 まるまる上野樹里のためにあるような作品。市原隼人との甘酸っぱくまどろっこしい恋や、就職後のキャリアアップに対する思い、作中作品の位置付けにある自主制作映画での演技などなど、どこにでもいる「悩める若者」を十分に演じきっている…

『青い車』

幼少期の事故の爪痕に苦しむ若者の物語。 雰囲気は全般的に重苦しい。爽快感はなく淡々とした流れの中で物語は展開する。原作コミックのタイトルはスピッツの楽曲から取っている模様だが、当該楽曲から感じられるそれっぽさは、この映画には微塵もないような…

『笑う大天使』

カバージャケットやポスターから想像されるゆるーい雰囲気は序盤の一部のみ。ゆるーいというよりはたるーい感じで流れていくところ、いつの間にかバトル展開へ突入する意図の判らないテコ入れ具合。真面目に筋を追おうとすると辛い。 映像面では不必要なCGの…

『恋の門』

ゲージュツ論とヲタクと恋愛と、ってなんて青臭くて痛々しいネタの組み合わせだろう。 という風に面白い素材なんだけど、料理の仕方がどうも肌に合わなかった。具体的には性に対する扱いか。笑わせたいのか引かせたいのか感動させたいのか、はっきりと伝わっ…

『ひまわり』

『GO』の行定勲監督作品。 海難事故により行方不明となったひとりの女性。当初印象が朧げなその女性だが、葬式にて集合した縁者たちから語られるエピソードによって、徐々にその実像が形作られていくという趣旨。 その女性は麻生久美子が演じているが、流石…

『ナイスの森』

なんだか「シュール」の一言で片付けてしまうのは失礼にあたるような、妙な作り込みの深さと意味不明さと適当さを併せ持つ作品。大笑いはしない。苦笑いばかり。正直たるい箇所も多々あり。 ただ、池脇千鶴と吹石一恵に肩入れしている人は充分に見る価値あり…

『鉄コン筋クリート』

原作・松本大洋。主題歌・アジカン。 絵も筋も個性的。何というか迂遠な、この消化不良感は人を選びます。 体調万全な時に、も一度見たい。こうしたメッセージ性の出し方をする作品はしんどい。

『DEATH NOTE デスノート the Last name』

『パプリカ』

「続きはどうすんだよ!」

『イン・ザ・プール』

原作は奥田英朗、だが未読。 監督・脚本は『時効警察』や『亀は意外と速く泳ぐ』の三木聡。キャスティングは、オダギリジョーに加えて岩松了、ふせえりら*1、三木作品お馴染みの面々に加え、ガキ使のおばちゃん1号や空耳アワーで良く見る人*2等、バラエティ…

『亡国のイージス』

福井晴敏節満載の熱くて渋いオヤジたちの戦い。福井的な漫画っぽいエンターテインメント性はやはり感じたけども『ローレライ』ほどではなかった。それにしても「某国」か・・・。 終盤の真田広之と中井貴一のオッサンバトルは見応えありました。

『容疑者 室井慎次』

冒頭とラスト、田中麗奈の棒読みナレーションは耐えがたいものがありました。役柄というのもあるが、あれは興が削がれる。

『交渉人 真下正義』

「踊る大捜査線」からのスピンオフ。亀山・本広コンビが2時間を退屈させることなく演出していました。ラストは若干拍子抜け感が否めないが。 脇がよい。國村隼、次いで寺島進が特に良い。しかし石井正則は何に出ても同じような役。

『サマータイムマシン・ブルース』

これは面白かった。タイムマシンという古典的な道具と、大学しかないのどかな町。2005年が舞台とは思えない懐かしさもあり。 それはさておきこの作品の肝は伏線の嵐。繰り返し見返す度に味わいが深まる傑作。ハリキリスタジアム。 あと上野樹里ってそんなに…

『巌流島 -GANRYUJIMA-』

面白みが判らなかったですわ。コメディ・アクション・サプライズ、どの要素も中途半端な…。配役からして完璧にコメディだと思い込んで見たのが悪かったのか。

『真夜中の弥次さん喜多さん』

だらだら〜となりがちなコメディ風味なので「〜の宿」「〜の宿」という様にフェーズ切って工夫してました。それでも自分個人としては中弛みしたように感じたなぁ。宮藤官九郎テイストとのずれがあるのかな。 結局のところキノコまみれの麻生久美子が蠱惑的で…

『X-MEN2』

サイクの扱い悪いなぁと。あとジーンを犠牲にする必要はあったのか。盛り上がるは盛り上がるが。 さて、あとは完結編。