書は言を尽くさず、

本読んだりしています

2004-06-20から1日間の記事一覧

依井貴裕 『歳時記』

手記や作中作を用いた小説のずるい点は、文章力の問題を作中で自ら指摘することである程度誤魔化せることだと思う。まぁ勿論、誤魔化しきれてはいないのだが。 メイントリックは大体想像ついてしまった(というかこのトリック考え付いたことがあった…)。更…

『g@me.』

東野圭吾の原作*1は既読だが、なにぶん一年半ほども前のことなので筋はほとんど忘れていた。言葉は悪いが、東野圭吾の作品中では書き捨ての部類に入る作品だと思うので、どうもインパクトが足りず印象に残らなかったのかもしれない。 藤木直人ははじめミスキ…